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官能書道/筆づかい
第2章 優筆
「ンむ……」
吸いつくような朱唇の感触が、鹿島を夢中にさせる。
ほのかな湿りと温もりをもった唇だった。
夢中で自分の唇をこすりつける。
舌を入れようとしたが、さすがに固く唇を閉ざして拒まれた。
逃れようとしてか、胸を強く押された。
鹿島はその動きを封じるように腕に力を込め、舌を出して、ふっくらとした唇を思うさま舐めまわす。
鹿島の両腕の中で、二十八歳の成熟した女体が悩ましくくねった。
柔らかさと強さを合わせもった、すばらしい抱き心地だ。
柔軟だけれど弾力をもち、よくしなう。
力を込めると、それを跳ね返してくるような強靭なコシがあった。
(まさに優筆――使い込むほどに味が出そうだ)
吸いつくような朱唇の感触が、鹿島を夢中にさせる。
ほのかな湿りと温もりをもった唇だった。
夢中で自分の唇をこすりつける。
舌を入れようとしたが、さすがに固く唇を閉ざして拒まれた。
逃れようとしてか、胸を強く押された。
鹿島はその動きを封じるように腕に力を込め、舌を出して、ふっくらとした唇を思うさま舐めまわす。
鹿島の両腕の中で、二十八歳の成熟した女体が悩ましくくねった。
柔らかさと強さを合わせもった、すばらしい抱き心地だ。
柔軟だけれど弾力をもち、よくしなう。
力を込めると、それを跳ね返してくるような強靭なコシがあった。
(まさに優筆――使い込むほどに味が出そうだ)