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官能書道/筆づかい
第2章 優筆
 中高の瓜実顔には、恥ずかしがっている風情はない。
 少しだけ怒ったような表情で、淡々と脱衣をすすめる。
 一度決意すると、涼子はいさぎよかった。

 ベルトを外し、膝下丈のフレアスカートを足元に落とす。
 明るい色合いのハイヒールパンプスを蹴飛ばすように脱ぎ捨てると、すぐにナチュラルカラーのパンティストッキングを降ろしていった。

 ビキニスタイルのショーツは、ブラジャーとお揃いのラベンダー色だった。
 悩ましいヒップラインから、すらりと長い二本の脚が伸びている。

 さすがにここで、涼子は手を止めた。
 それまで部屋のあちこちに彷徨わせていた視線を、きっと鹿島の方に向ける。
 挑むような視線のまま、涼子は腕を背に回し、ブラジャーをはずした。

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