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官能書道/筆づかい
第3章 穂先
美貌の書道家は首だけねじって、鹿島を睨む。
先ほどまでの強い視線ではない。
眉間に悩ましい皺を寄せ、涙をにじませての恨みがましい視線だ。
「こんな下劣な人だとは、思ってなかったわ」
「ぼくも、涼子さんがこんなモノを使うなんて、思ってもいませんでしたよ。
でも、これを欲しがったのはあなただ。
使うところを見たいと思うのは、男として当然じゃないかなあ。
さあ、はじめてください」
テーブルの上の電動バイブを涼子のすぐ脇に置いた。
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