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官能書道/筆づかい
第3章 穂先
つるつるの腋窩を、小刻みに何度も撫でてやる。
普段ならただくすぐったいだけだろうが、発情した身体にはすべてが甘美な刺激となっているはずだ。
嵩にかかった鹿島は、さばき筆の拡がった穂先を、涼子の首筋から胸元へかけて、じんわりと動かしていった。
肌の表面の薄皮一枚を刷くようなタッチだ。
白い肌が桜色に染まり、しっとりと潤ってくるのがわかる。
薄い皮膚を透して、うす青く、青磁のような秘色《ひそく》色の血管が浮き上がった。
「気持ちいいですか? どうです、僕の筆づかいは。
まんざらでもないでしょう」
普段ならただくすぐったいだけだろうが、発情した身体にはすべてが甘美な刺激となっているはずだ。
嵩にかかった鹿島は、さばき筆の拡がった穂先を、涼子の首筋から胸元へかけて、じんわりと動かしていった。
肌の表面の薄皮一枚を刷くようなタッチだ。
白い肌が桜色に染まり、しっとりと潤ってくるのがわかる。
薄い皮膚を透して、うす青く、青磁のような秘色《ひそく》色の血管が浮き上がった。
「気持ちいいですか? どうです、僕の筆づかいは。
まんざらでもないでしょう」