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官能書道/筆づかい
第3章 穂先
ぬめぬめと濡れ光っている秘溝に沿って、筆の穂を這わせる。
指で左右に開いてみれば、すでに愛液は粘りを強めて、どろりとした練乳のようなとろみを示していた。
「こんなに悦んでもらえて光栄ですよ」
「いやっ……恥ずかしい……」
自分がどれほど淫らな姿を晒しているかを悟った声だった。
「涼子さん……
どうしてあんな男と婚約したんですか?」
とろみ液を筆でぬぐいながら、鹿島は恨みのこもった声で尋ねる。
「IT企業の青年実業家なんて、詐欺師とかわらない。
今は肩で風きっているだろうが、数年後はどうなっているか。
なにより、石黒なんて奴、書のなにも知らないでしょうが」
「あ、あなたの書道だって……同じようなものでしょう……あぅン……」
指で左右に開いてみれば、すでに愛液は粘りを強めて、どろりとした練乳のようなとろみを示していた。
「こんなに悦んでもらえて光栄ですよ」
「いやっ……恥ずかしい……」
自分がどれほど淫らな姿を晒しているかを悟った声だった。
「涼子さん……
どうしてあんな男と婚約したんですか?」
とろみ液を筆でぬぐいながら、鹿島は恨みのこもった声で尋ねる。
「IT企業の青年実業家なんて、詐欺師とかわらない。
今は肩で風きっているだろうが、数年後はどうなっているか。
なにより、石黒なんて奴、書のなにも知らないでしょうが」
「あ、あなたの書道だって……同じようなものでしょう……あぅン……」