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逆転満塁ホームラン!
第8章 グッバイオオサカ
「うん。」
「じゃあ、教えるけん。教えたところで吉瀬ちゃんは吉瀬ちゃんのままで居るって約束してくれる?」
「なにそれ、約束はするけど…。」
「内緒だよ?」
「天草は吉瀬ちゃんの事を"好き"なんだよ。分かるでしょ?独占欲とか嫉妬とか、男のそういうの。」
「……へっ?」
天草が私の事を好き……?
盛大な冗談だな、確かに常に側に置いとこうとする辺りキライでは無いんだろうけど、それでも好きとはまた違うだろう。
「それって、女としてって事ですか?」
「ん〜、女として嫌いならわざわざ吉瀬ちゃんを東京に呼ばないっしょ。WWCに頭も下げないと思うし。」
「ちょっと待って、じゃあ柳君は?!柳君も私の事を好きなん?!」
DAMのあの声が鬱陶しい。
ボリュームをゼロにして、松本さんとの電話に集中する事にした。
「柳はどうだろうなぁー。俺も分かんないけど、まあ嫌いではないけん吉瀬ちゃんに構っとるんでしょ。」
「……。」
「だけど、アイツはただ天草と吉瀬ちゃんの付かず離れず高校生みたいな頑固な関係を面白がってると思うけど」
「高校生みたいって…!」