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逆転満塁ホームラン!
第8章 グッバイオオサカ

確かに、あの天草に好きだと思われてる事を知って正気でいれる女の子は少ないだろう。


──だし、私は初日から大事な仕事を飛ばしたようなモノだ。

松本さんが心配している意味も、全部……確かに理解は出来る。

「でもさ」

「ん?」


「まず、あたしソレを知った所で天草の事好きでも何でもないし。」

「………。」


「ウィングスの選手としてバンバン打ってる天草は好きやけど、一個人として見たら好きな男のタイプではないし、何度も言う様に好きじゃないし」

「今回のこの件だって、悪いのは初日でテンパってる私の事なんか放置して、っていうかその私にキレて車降りたアイツの方やし。」


「それでこの話がボツになっても未練は無いし、ならなかっても今まで通りの私で仕事するけど。」


「だって私、天草なんてどーでもええもん。」


「っ、ははっ!!本当に?マジで?」


ほんっっと、この人は何がそんなに面白いんだろう。きっと今頃、目尻に涙を溜める位笑ってるんだろうな。

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