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逆転満塁ホームラン!
第8章 グッバイオオサカ

「……お前なあ!!」

顔を真っ赤にして、煙草に火が付いていると云うのに腕を振りあげた天草に本気でビビる。

「なっ、危ないやろ!」


「黙って聞いてたら、オレがお前に惚れてるだ、私はアンタのこと好きじゃないだ、ふざけんなや!」

「俺がいつお前に告白してん?惚れたわ、言うてん。何も言うてないのに、この俺が振られたみたいな言い方しとんちゃうぞ!」

「お前ホンマに……ふざけんなや!」


「っ……あんなあ、一切ふざけてないわ!第一、そんな顔真っ赤にして反論されても信じられへんし。」

「私気付いてん。ただ単に気になってるだけの女をWWCに頭下げてウィングスのマネージャーにさせるか?」

「どうせ松本さんとか総司にわたしの事取られて接点無くなる前に球団スタッフにしとこー、と思ったんやろ?いや、絶対そうやん!」


「……っ!」


「アタシ、別にアンタの事好きでも嫌いでもない……いや、好きじゃないし。」

「だから私が誰と連絡取ろうが、もうああいう風に怒るの止めてな。いちいち機嫌取るのもしんどいし。」

先に吸い終わったから、煙草を灰皿に捨ててドアを開ける。

──すると、一気に地面に倒れ込む選手達。


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