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逆転満塁ホームラン!
第9章 何気ない優しさ
「うわっ、何やねんイキナリ。気色悪ッ!」
と言いながらスポーツ選手らしい反射神経で頭を横に避ける天草流っていう大スター。
今まで散々、色んな女を抱いたりしてきただろうに。こんな事で照れるなんて、それもまた意外中の意外だ。
「ありがとうな。」
「……。」
「何?照れとん?」
「うっさいねん、吸い終わったんやったら早く入れや。」
私の顔なんて見ずに、強引に背中を押して店内に戻させようと必死こいてる姿が何か可笑しい。
"はいはい"と子を宥めるお母さんの様な気持ちになりながら彼の願い通り、私は先に店内へ戻る事にした。