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逆転満塁ホームラン!
第9章 何気ない優しさ


「もしもし」

「お前まだ愛奈ん家に居るべ?」

「ん。」


「まあいいけど。今日のパーティー来るんだろ?」

「行くって言うたやん。」

吉瀬ちゃん絡みの話しになると、何でコイツはこんな機嫌が悪いというか……いつもと違うコイツになるんだろう。

そこまで好きならさっさと告白すればいいのに、と思ってさっき堂々と振られていた光景を思い出して少し笑いそうになった。


「あんさ、お前に言いたい事あって電話したんだけど」

「…何やねん。」


「親友としての忠告だと思って聞いてくれればいいべ?──何も言わなくても分かってくれるとか、俺の思い通りに相手が動いてくれるとか、そんなんって人対人の関係の中では有って無いようなモンなんだよな。」


「──。」


「恋愛にしろ、友達関係にしろ、仕事にしろ……確かに今まではそうだったかもしれないし、それでお前はやってこれたかもしれない。」


「でも、それは相手が折れてくれてるからなんだよ。」


「相手が折れないなら自分が折れるしか無えし、もっと言うと相手の事を思うなら自分の気持ちに素直になった方が良いんだぞ。」


「いくら愛してても、それを言わなきゃ相手は分かんねえから不義理な態度を悪気なくするかもしれねえんだよ。それが、人間。」


「好きなら好き、心配なら心配、悪かった事は悪かった事。これが人間の付き合いでの基本な。」


「お前がどんな恋愛しようが、誰を好きになろうが別に俺はどうでも良いし口出すつもりも一切無かったけど」

「今日みたいに吉瀬ちゃんをお前の勝手なエゴで泣かせたら話は別だべ?あの子は今日から"俺達のマネージャー"なんだよ。」


「俺にはあの子を守る義務がある。勿論お前にも、な。」



「そこしっかり覚えとけよ。──蒼井里奈っつー鈍感だけど素直でまっすぐな子は、お前の所有物じゃ無えし俺達みんなの仲間なんだからな。」


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