この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
逆転満塁ホームラン!
第9章 何気ない優しさ

突如現れた私の心の理解者に嬉しくなってしまった。

でも流石にビールはお腹いっぱいだ、と言う事でダウンしているチワワ先輩が残していたカシスオレンジを手に持ってみる。

「甘ッ……って、そんな事はいいや。あのさあユカちゃん私、ほんまに嬉しいわ。」

「ええ、嬉しいって何でー?」


「だって皆な、総司の話しても『財閥長男やねんからいいやん』とか『優しいやん』しか言わへんねんで?!」


「でもさあ……やっぱり甲子園の事もそうやけど、勝手に仕事決めてきたり辞めさせたり、自分と同じ会社で働かせようと私の知らん所で手回したり……」

「昔だって、私がクラブで知り合った元ヤンの子と付き合ってたらその子の過去を引っ張り出してきて『お前は傷害で捕まりかけた男と付き合うんか?!』って二時間近く説教してくるねんで?」


「確かに心配やからっていうのも分かるけど、私だって知り合った時よりかは大人になってるし、放置しておいてほしいやん?そこら辺の事は。」

彼が、黙って頷くのは昔サッカーしてました〜みたいな好青年タイプの子か真面目な公務員の子か、のどちらかだった。

まあ、そういう子には本物のお兄さんみたいに飲めだの食べろだの言って可愛がってくれるからそこは良かったんだけど……。

何ていうんだろう、私は普通の女の子で学歴も家柄も普通そのものなのに彼の中では【令嬢】になってるのかもしれない。

そう思えるほどの過保護ぶりだった。

/337ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ