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第2章 甲子園球場の奇跡

まあ、みんなコンビニばかりでは栄養も気になるし味付けにも飽きてくるんだろう。

ましてや甲子園は兵庫県にあるものの、実際は大阪と遠くはない。関西は日本の台所と言われていた歴史からしてもどこを取っても何を食べても、味は最高だ。

はあっ、とため息をついてから近藤さんの顔を見た。

「分かりました、頑張ってみます。」


「本当？！ありがとう！！恩にきるよ、おばちゃん達が蒼井ちゃんでも出来る様にってほぼ準備はしてくれてるからさ！お皿に盛り付けるだけの作業だと思ってくれて構わないから！」

急に二コやかになった近藤さんに引っ張られる様にして、私達二人は食堂へと向かった。

予防接種証明書を出したのが良かったのか、悪かったのか。そんな事を思いながら。