この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
逆転満塁ホームラン!
第2章 甲子園球場の奇跡

備え付けのエプロンに着替えて、用意をし出したと同時に入口が騒がしくなった。

アンダーシャツを着ている集団が若さ丸出しで、ギャーギャー言いながら食堂に入ってきたのだ。


近藤さんから手取り足取り教えてもらってから約二十分後の出来事。……そりゃあ、あの人も焦るわな。

飲食店で有って無い様なものだから、いらっしゃいませとも言わずに厨房の中で一番使うお皿を並べた。

「あれ?いつものおばちゃんじゃないじゃん」

「ああ、なんか集団インフルエンザとかで帰宅したらしいぜ。マネージャーが言ってた。」


「へえ。おばちゃんの娘さん?」

私に話しかけてきたのは人懐っこい笑顔を浮かべた、安定したコントロールを武器に持つ先発ピッチャーの内海さん。

確か去年、日本テレビのアナウンサーと結婚してたよな。人の良さそうな感じだとは思ってたけど、さすがチーム最年長の35歳だけあって落ち着いた雰囲気が出てる。

「あ、違います。一応、普段はサンプリング配ったりしてる球団スタッフです。」

「ああ、そうなんだー!じゃあ妥当ウィングス!とか書いた阪神らしいチラシを配ってくれてるワケね。」


「あ……ははっ、そうですね。」

嫌味か?とも思えるけど、彼の笑顔を見る感じ嫌味ではなさそうだ。

確かに毎年、阪神のウィングス煽りは半端じゃないからな。その方がどちらのファンも東西対決と身にしみて盛り上がるからだろうけど。


そういえば、青山先生は昔から言っていた。

【どんなにウィングスが凄くても、昔からの阪神ファンにしてみれば伝統の一戦は阪神と巨人に決まってる!】と。


少なからず、そう思っている昔からの熱狂的な阪神ファンの人達も居ることだろう。

ボーッとしている私に首をかしげた内海さんは、何か思い出したかの様に口を開いた。

/337ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ