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逆転満塁ホームラン!
第11章 麻布女子になれないワタシ

藤堂君も逢沢君もマルコも、最近右腕を故障して二軍で調整をしてる青木君だってそう。

みんなみーんな、女の子大好きで男子中学生みたいな考え方の時も有るけど仲間である私には優しくて過保護。


飲みに行くと言えば「一時までに帰れよ!」と絶対に言われるし、遠征先のホテルでは狙われたら危険でしょ?と必ず部屋の前まで送ってくれる。


でも……そんな本当の優しさなんて知らず、飲み会みたいな上辺しか知らない人達が【あの人達は優しいよね】なんて語り合ってるのが腹立って仕方ない。

本当の性格を知ってる他のスタッフさん達やチワワ先輩ならきっと、こう言うだろう。


【貴方達に見せてる優しさほど、怖い冷たいモノはありませんよ。】って──。


柳君は人を見切るのが早い。

天草だってタイプどストライクのミサトちゃんの事だって、あんな終わり方をさせてしまうし、気に入ってる女の子の前で別の子を抱いて乱交する様な奴だ。

優しいんだけど……優しくないというんだろうか。


私にとっては優しい彼達だけど、キミ達にとっては優しくないと思うよ。──そうだ、しっくりくる言葉は、これかもしれないなあ。

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