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逆転満塁ホームラン!
第11章 麻布女子になれないワタシ
「天草っ、柳くんっ!」
ここ最近で1番の声量だったんじゃないかな?
通った私の声を聞いて、ゆっくりと振り返った四人。呼ばれた張本人の二人の顔なんて言葉では到底言い表せそうにない位のものだった。
「……里奈?」
初めて天草に呼ばれた下の名前。
「もう止めといてよ。」
「アンタ達が問題起こしたら──私の夢は誰が叶えてくれんの?」
「誰が私を……」
「リーグ優勝と日本一に連れて行ってくれるんよ」
落ち着かせる為に、わざとそんな事を言った。
もう辞めて!何考えてんの!何ていうヒステリックな言葉はこの場面では役に立たないし、更にヒートアップさせてしまう恐れもある。
だからこそ、こういう時は【女を魅せる】事が1番強いのだ。それは総司が教えてくれたこと。