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逆転満塁ホームラン!
第12章 半端ない週刊誌

ウィングス東都ドームに着いてから私達は特にこれといった会話をする事なく当たり前かの様に二人してバックルームに入室した。

その様子を見てどこか面食らってる他の皆さん方。

「おはようございます」

「お、おはよう。…吉瀬ちゃん、天草と二人で来たの?」

「そうですよ。だって私達、家隣ですもん。というか同じマンションで部屋隣って言った方が正しいんかもしれないですけど」


「「はぁあああ?!」」

ちょっと重苦しかった雰囲気はどこに行ったんだろう。みんな、真面目な話しをする気満々の雰囲気だったのに、私がそんな事を言ってからというもの……

逢沢くんは冷静な顔してポカリを溢すわ、藤堂くんは口をパクパクさせてるわ、柳くんは大笑いするはイッキに空気が変わる。

「チワワ、どういう事だべ?吉瀬ちゃんは会社の寮だろ?」

「いやっ……まあ俺も黙っててくれって会社と天草に言われてたからさ。」


「いやあ、それでも聞き捨てならねえ。今日は誰が吉瀬ちゃんを送っていくのか、ローテにするのか…そこん所もきっちり話そうなって」

「皆で吉瀬ちゃんのこと守ってやろーなって話すつもりだったのに天草だけ抜け駆けだあ?さすがの幼馴染の俺でもコイツの"馬鹿っぷり"には呆れてモノも言えねえわ。」

どんどん進んで行く話し。

何だかバツの悪そうな顔をしているチワワ先輩と逆に開き直った様子の天草が対極過ぎて余計に状況が把握出来なかった。

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