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逆転満塁ホームラン!
第12章 半端ない週刊誌
「たっ、確かに可笑しいとは思ってたッス!天草さん、普通に吉瀬ちゃんと同じ方向に帰って行くし……でも、まあ偶然だと思ってたのに…!」
青木君が、まるで犯罪者を見る様な目つきで天草を指差していた。おいおい、本当に話しに着いていけなくなってきたぞ。
「……ちょ、ちょっと説明してくれますか?どういう意味?」
「──はあ、もう黙っとくのは無理だから説明するぞ?天草」
「会社が負担してるのは八万円で他の差額は天草がポケットマネーから払ってるんだよ。蒼井を俺の部屋の隣にしろって勝手に契約し出すし、それはダメだと言われれば駄々こねて試合出ないとか言い出すし苦渋の決断を「……っ…はあ??あんたアホちゃん!?」
バシッッと激しいながら良い音が鳴る。
天草の頭に私の手のひらがクリーンヒットだ。"頭叩き界"だったら、このシバキはきっとホームラン級。
「痛いなあ…!別にええやんけ!」
「何が?!全く良くないけど?!」
「第一、お前がWWCのスタッフやったとしても社宅にあのスライングタワーを用意すると本気で思ってたんか?」
「……!」
「偶然、オレが隣の部屋やった?んな訳無いやんけ。全部オレが仕組んどった話しやん。ちょっと考えたら分かると思うけど?」
「いや、そんなんどーでもええねん!というか何開き直っとん?私は、あんたが差額払ってるとかそういうのが理解不能やねん!そこまでしやんでええし!」
「だけどオレが隣やからこそ、お前は今日こうやって記者や一般人からの目を避けれたんちゃうんけ?」
「まっ、なっ…それはそうやけど…」