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逆転満塁ホームラン!
第2章 甲子園球場の奇跡
はあ?と思った。
そりゃ今までウィングス戦を見に行った事は有るし、なんならウィングスの持つWTD(WORLD・TOHTO・DOME)まで足を運んだ事も──。
だけど、この若さにしてずっと侍ジャパンに選出されている様な柳恭平に顔を覚えられる様な距離で接近した事は一度もない。
「髪型かな?それこそ吉瀬美智子風だもんな」
うっさいわね、あえて意識してんのよ。とは言わなかった。
だから本当の所を言うと……内海さんに吉瀬美智子に似てると言われた時はガッツポーズをしたものだ、勿論心の中での話だけど。
「水商売の経験は?六本木か新地界隈で」
「無いですけど。三宮も知りませんし。」
「何だろ……じゃあ。合コンとかは来た事ないよな?」
「だから無いですって!」
少しだけ張り上げた声。
それを聞いた柳は──あっ、と一瞬だけ目を見開くと悪ガキの様な笑みを浮かべた。