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逆転満塁ホームラン!
第13章 バタバタの一週間
筋肉が沢山ついてて、腹筋なんて当たり前に割れてる俗に言う"良い身体"を何度も見てる私は、子どもじゃないし今更気にもしなかった。ただ……。
「待って、もしかして此処で寝るん?」
「ん。」
「いやいや、自分の部屋帰ったら?!明日も試合やし、第一同じホテルやねんから二分も掛からんやろ?!」
「別にええやんけ、いきなりピーピー騒ぐなや。」
「騒ぐに決まってるやん!……てか、今日一緒に寝た所で…そのっ抱かれるとか「分かっとるわ、ただお前の隣で寝たいだけ。それでもアカンってこと?」
あー出た、こいつのズルい所。
自分の顔の綺麗さと普段の性格を分かってるからこそ時々出るこういう可愛いポイントに女が弱いことを知ってるのだ。
というか知ってるからこそ、このタイミングでこんなことを言うんだろう。
「もう知らんッ!」
「はいはい。」
「何がハイハイなんよ。人のこと、こんな時間に起こしておいて。」
「じゃあ寝れる様に身体暖めたろか?」
「結!構!で!す!!」
プンっとそっぽを向いて、彼が入るより先にベッドに潜り込む。すっかり布団は冷たくなっていた。
私は左で彼は右。
……一緒に寝るなんて。
私、ホント何してるんだろ。