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第14章 リーグ優勝を掴め！

二番の菅くんは空振り三振でアウトに終わった。


『大丈夫だー！！』何ていう、応援の野次がマルコの胸に響いたのか、普段は長距離バッターの三番が珍しくタイムリーヒットを放ち、逢沢君がホームベースに走り込む。

「良かった…！一点返した！！」

「よくやったぞ、マルコ。……これで地道に、で大丈夫だから点を返していければ…！」

チワワ先輩なんて、せっかく買ってあげたココアを飲む事すら忘れてる。まあ、私はそれ以前にプルトップを空ける事すら忘れてたんだけどね。

それ位、手に汗握る戦いなのだ。


そして──次は、日本の四番である天草。

今日1番の歓声に包まれた東都ドームは、愉快なチャンステーマに乗せてファンの期待を天草流と云うスターに伝えていた。