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逆転満塁ホームラン!
第15章 幼馴染みの絆

『さすがっ…流石、日本が世界に誇る先発ピッチャー柳恭平です!!何と、九回表の阪神の攻撃…ツーアウト福谷と云うピンチを……!』
『163キロの日本一の速さを持ったストレートで空振り三振に!!凄過ぎます!!柳……半端じゃない!!』
未だ興奮が冷めない白井さん。
そしてそれとは逆に、どこか落ち込みつつある阪神側のベンチ。
「打順は八番の八木からか…代打入れるとしても、3点なら返せるし、そこからホームラン打てば……」
「逆転だって夢じゃない。」
冷静に解説しているチワワ先輩の言葉に耳を傾けながら、今度こそ本気で同調のうなずきを返した。
【八番レフト八木、背番号54】
宮田姉さんの声が終わったと同時に、今シーズン1番の声量で『ここぞという時に絶対使われる』チャンステーマ2を歌い始める観客席のウィングスファン。
「横浜が一点入れて、広島と2-1だ!試合は八回だしこのまま柿沢が完投してくれれば…!」
「広島は打線怖いですけど爆発しない限りは凡退の可能性も有りますしね。」
「そう!そうなんだよ!!」
このまま広島が負ければ…
私達が勝てば……リーグ優勝を手にすることが出来る。

