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逆転満塁ホームラン!
第18章 夢の高級ホテル


──そうそう。

ウィングスが日本一になった瞬間に、大興奮の住友ファミリーから電話が掛かってきたのは今でも覚えている。

『結婚よね?!』

『まだ正式にプロポーズされてないのか?!』

とか散々、小姑みたいな事を三人に機関銃の様に浴びせられたのも今では懐かしい思い出だ。


最初は『まさか天草かよ?俺なら柳だな。』なーんて不貞腐れてた総司も……

結婚式には参加しない!なんて言いながら、結果ちゃんと正装して私の写真を何枚も撮る始末なんだから、本当何がどうなるかは分からないよな…。


「ああ、楽しみ!」

とワクワクした顔で総司パパにそんな事を言う総司ママ。


笑顔で同調しようとした瞬間に控室の扉がノックされ、真っ白のスーツに身を包んだ……私の旦那さんが現れる。

「あっ…天草…っ!」

同じ苗字になるんやから呼び方変えろや。と嫌味ばかり言われるけれど本人の前で流って呼ぶのは恥ずかしいんだよね。



──身長が高くてスポーツ選手らしい筋肉が付いてる……『流』は誰よりも格好良い。

黒髪で色が白いからこそ真っ白のスーツが映えるし。

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