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逆転満塁ホームラン!
第18章 夢の高級ホテル


温かくて愛の溢れる拍手に迎えられながら始まった私達の結婚式は、開始からもう直ぐで一時間が経とうとしている。

友人代表の柳君のスピーチに死ぬほど涙していた流も、今では藤堂君と青木君の全力余興に笑っていた。

少し変わった組立だけど、既に私は挨拶をし終えているから……次は天草が『俺も親に挨拶したい!』と無理矢理組み込んできた新郎スピーチ。

慣れに慣れきってる司会のお姉さんの言葉を聞いてから、ゆっくりと立ち上がった彼はさすが大舞台慣れしているスター選手だ。

緊張している様子なんて全く見せずにスタンドマイクの前へ立つと深く一礼をした。


「え〜、忙しい中皆様わざわざこの場にお集まり頂き有難う御座います。」

「特にウィングス関係者の皆さんに関しては明後日から日本一を祝う"ハワイ旅行"なのに、それまでに夫婦になりたいって言う俺の我儘に付き合ってもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

と苦笑いで話し出す旦那さんの言葉を聞いて、関係者達がクスッ笑う。



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