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逆転満塁ホームラン!
第18章 夢の高級ホテル
「……チームのメンバーには試合の結果が散々で当たった事も有ったし、女関係で荒れてた時は要らん心配をさせた事も有った。」
「スタッフさん達には夜遊びのケツ拭いてもらう様な真似してもろたり、試合に集中しやすい環境を作ってもろたり……」
「俺が今ここで皆と野球出来てること。それは皆のおかげやって。何度も言うけど、本気でそう、心の底から思ってます。」
話下手な彼だけど、一生懸命この日の為に紙なんかに何度も何度も下書きをして、何をどの順番で言うかキッチリと考えてきたんだろうな、と私にも分かるスピーチ。
よくお尻を蹴られてた逢沢君や、天草とは密に野球の事やプライベートの事も話していた監督なんて大号泣している。
割と柳くんは冷静そうだけど彼の場合はポーカーフェイスなだけで心中、感動しまくっているんだろう。
「そして───。」
「いくら、高校生の中で野球が上手い方やったって言うてもヤンチャばっかりして素行に問題有って……」