パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 夢の高級ホテル

「何回もオカンに要らん頭下げさせたのにも関わらず、そんな俺を拾ってくれて……スキな野球で飯食っていける様にしてくれたオトンにも感謝してます。」


───拾ってくれて……？

確か天草の両親は離婚して、天草はお母さんに育てられたんだよね？


さっきまでの感動モードとは一転、いきなりワケの分からない事を言い出すイケメン四番を見て、少しだけ会場が騒がしくなった。


「皆、だまっててごめん。」

「俺のオトンは──WWCの会長、千里初、です。」



「「………」」


「はあ？！」

沈黙を破ったのは紛れも無い私自身。

綺麗で高級なウェディングドレスには似合わない、お下品な声を上げてから直ぐに天草側の親族席を見れば……確かにお義母さんの隣には、あの日スクリーンに映っていた千里さんの姿が有る。

ボルサリーノのハットを付けてはいないけど、何回かテレビや雑誌で見た事がある、あの大会長で有る事は間違いない。