この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
逆転満塁ホームラン!
第20章 ネットカフェの魔法



「柳さんっ」

「んー?」

俺達ナイン組は、昨日既婚者の内海さんもご飯を一緒にたべるって事で健全に一件目だけで終わってから解散した。


そのお陰も有って、昨日エラーした柳さんも今日は顔のツヤが良い。ってかこの人、マジで格好良い顔してるよな。

俺も昔から割とちやほやされてた方だったけど、ナイン組として動く内に自分の立ち位置ってのが分かってきた。俺や藤堂は世間一般で見たらイケメンでも、天草さんと柳さん二人の手にかかれば引き立て役、でしかない事を。

「逢沢?」

「あっ、すみません。……吉瀬ちゃん、見ました?」


「ああ?そこに居んじゃん。」

「いやっ、何か様子可笑しくないっすか?」


「……飲み過ぎじゃん?どこで飲んでたか知らねえけど。二日酔いなのは明らかだべ。」

「それだけだと良いんすけど」


意味深な俺の言葉に、既にアンダーシャツを着た柳さんが『何かあったべ?』とマジな顔で聞き返してくる。

俺もそうだけどウィングスの人達の吉瀬ちゃんへの愛情や心配は異常なほどだ。

あの土間の事件が有ったから余計、ってのも関係してるのかもだけど……それでも、だよなあ。


現にこの人だって、自分の誘いを断って誰かと飲んでたであろう吉瀬ちゃんを見た時、すげー嫌そうな顔していつも以上に絡みに行ってなかったけど俺が一言云えばこの有様だ。

「この季節なのに寒そうでしたよ。」

「ほら、今もカーディガン羽織って動いてる合間に身震いしてるし。風邪か何かじゃないっす「…吉瀬ちゃーん!」


言い終わる前に、いつもの柳恭平スマイルで吉瀬ちゃんの方へ駆けながら近付いていく先輩。

『はあ』とため息をつきたい気分。


本当に、単純な人だ。

/337ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ