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逆転満塁ホームラン!
第21章 俺の自慢の嫁
『ですよね。天草さんは彼女の事がスキで仕方ない、そうですか?』
「はい。」
『奥さんに……付いて来てほしいんですよね?新たな門出ノ場所であるアメリカに。』
「──はい。」
「俺は一人じゃ何も出来ない男です。飯も作られへんし、ストレスが溜まったら女と遊ぶ事で発散してまう。金も計画性なく使ってしまう。そんな男です。」
「でもアイツが側に居て、それは変わりました。そりゃ炊事洗濯って点は勿論ですけど、それだけじゃなくストレス溜まる事が無いんです。」
「アイツの顔見たら、イライラする事有っても忘れるんです。アイツが笑えば俺も嬉しいし、アイツが泣けば俺も悲しい。自分の服に10万使うならアイツに"いつも有難う"の気持ちで10万のエステ行ってほしいなって。」
「ワケの分からへん女に使う時間やお金や体力を初めて勿体ない、と思う様になりました。俺はアイツと自分の夢やチームの為にしか自分を動かしたくないんです。」
「子供でアホでプライド高くて、野球しか知らん俺は──アイツが居らへんかったらまたみっともない男になってまいます。」
「アイツがスキやからこそ、こんな事をしてしまったけど。失う事も愛されへん事も怖い位に嫁の事を愛してるんです。だから……嫁にアメリカに付いてきてほしいし、向こうでも俺の側で笑っててほしい、って純粋にそう思います。」