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逆転満塁ホームラン!
第4章 深夜の炭水化物
「って事で柳、今日の会計は俺持つからカードで払ってて。明日の練習は参加すんやろ?」
「ああ、軽くな。」
「そん時に持ってきてや、カードと領収書。」
「了解、じゃあ今日は天草に甘えとくわあ。ごっそーさん!」
「ん。って事で……コイツは借りるわな。」
アメックスのブラックカードを渡してから、その引き換えと言う様に私の腕を乱暴に持ち上げて、無理矢理立たせた天草流という罪な男は私の意見なんて聞くハズもない。
出しっぱなしの煙草に別れを告げながら、酔っ払っていることも相乗効果でされるがままに二人でエレベーターへ乗り込んだ。
勿論、黒服は天草の普通ではない雰囲気を察して、付いては来ない。
ただ、深々と頭を下げるだけ、だ。