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逆転満塁ホームラン!
第5章 急な悪魔の囁き

私は基本的にハイヒールはベージュか黒しか履かないけれど、このスタイルならどちらでも合うことは間違いない。

「いやあ、でも面白いよね。ウチから阪神の広報スタッフとかバックルーム入りすることはあってもウィングス何て初めてだしさ」

「そうですかあ?私にしてみれば災難そのものですけど。せっかく甲子園球場内の仕事にも慣れてきたのに、いきなりバックルームって……何か、ねえ。」


ベルトはアクセントで赤色にしてみる。

バーバリーの目印である馬のシンボルが真ん中に来ると、選びぬいた末にフェラガモのハイヒールに足を通した。

元々、ブランドや服には興味が無いけれど、これだ!と思った物は買うから傍から見れば良いものを持ってると思われがちな私。


実際はTシャツなんて三枚ほどしかないし、ジーンズも黒色のスキニーと普通のスキニーのみ、だ。

時計は一つでネックレスも一つ。


良い物を少数で……という考えは時に、同じ年齢の友達達には理解されないみたいで地元に帰れば『気取ってる』なーんて言われるんだから、育ってきた環境の違いは怖さを産むことをこの年齢にして知ってしまった。

別に格好付けてるつもりでもないんだけど。


「蒼井ちゃん?」

「あっ、すみません…!」


時々、何故かそんなことを思い出す。

私にもっと同年代の友達が居ればどうなっていただろう?青山先生みたいな年上とばかり話さない人生だったらどうなっていただろう?

挙げたらキリが無いけれど、それを知りながらもボーッと色々考えてしまうのだ。


「近藤さん、私は今日からバックルームってことで合ってますよね?」


──でも、仕事は仕事。

何を思って、考えて、気分が乗らなくてもそれも又私の人生だし性格の一部でも有る。

まるで気を入れ替えるかの様に、煙草を消してから思い切り伸びをしてみた。

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