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逆転満塁ホームラン!
第7章 出会いの人員不足

「柳君、広島のスタッフさん足りてないみたい。」

「……ちょっ、天草ァ!」

ドスの利いた声で、少し遠くに居るであろう天草を呼んだ彼。その間に内海さんがひょこっとスマホを除き見しては、これまた驚くモンだから私も面白くなってきた。


「何やねん」

「これ見ろって」


「ええって、松本やろ?」 

「松本の隣に吉瀬ちゃんが居るべ」


「…はあ?!」

スタッフとして接している内に知った事だけど、基本的に天草は写真とか動画が嫌いだ。

だからバラエティーもあまり好きではないみたいだし、一人ではインスタ用の写真さえ映ろうとしない。

そんな彼が自分の顔がドアップになっているにも関わらず、柳くんからスマホを奪い取り、こちら側の映像を見ているんだから何だか不思議だな。

「おい蒼井、これどういう事やねん」


吉瀬、ともオッサン、とも呼ばずに苗字を呼び捨てにされるなんて。後ろで少しだけ映っている柳君も、チワワ先輩を呼び出すし少し状況を掴めてなさそう。

「何かな、朝いきなり近藤さんに言われたんよ。広島のスタッフさんが来る時に怪我して人手不足やから、スタッフ経験のある私に行ってくれって」

「……で?のこのこ行ったってか?」


「いや、のこのこって……。仕方ないやん、仕事やし上司からの頼みやし、第一あたしは球場のスタッフやねんから大元は甲子園やしな。」

「甲子園で起こったトラブルはそのスタッフの人達が解決しやなアカンもん。」


悪気もなく開き直った、と思われたのかな。

チッと舌打ちをして携帯を柳君に返すと、自分は映らない場所に移動したみたいだ。何かブツブツ小言を言ってるのは聞こえるけれど、天草の顔は見えない。

「吉瀬ちゃんは俺らの吉瀬ちゃんだから、あんまり他の球団で仕事しなくていいべ?」

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