この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
逆転満塁ホームラン!
第7章 出会いの人員不足
「もしもし。」
「何ー?まだ機嫌悪いん?総司ちゃん。」
「別に普通だわ!」
外はあんまりガヤガヤしてなさそう。もしかしたら今日は半世紀に一度位の確率でしかない、早く仕事が終われた日ってやつなのかも。
自宅で既にスーツを脱いでゴロゴロしている総司の姿って、あんまり想像が出来ない。
いつも飲みすぎてそのまま寝て、次の日の朝に五分でシャワー浴びる……みたいな激しさしか無い様な生活をしてるって話しを聞いてるからこそ、余計にだろう。
「いや、絶対ちょっと悪いやろ。」
「別に普通だって言ってんだろ。ま、お前がせっかく俺が用意してやった住友ガスプロムの大阪支店受付の話しを蹴りやがったのは、思い出したら腹立つけどな。」
……いや、めっちゃ気にしてるやん!
という千鳥風のツッコミがよく似合いそうだ。
「あれは謝ったやん。」
「謝っただ何だ言っても……はあ、もういい。またお前に小姑みたいだとか言われそうだし。」
一週間と少し前くらいかな?
総司から電話が有ったのだ。【まだ辞めてないんだって?はあ…もう辞めろって言ったのに】なーんてわざとらしいため息から始まり、最後は俺達グループが持つガス会社の受付で話し纏めたから、という強引なやり方。
意を決した様に【あたし、もうちょっとここで頑張る。楽しいから、この仕事。】と伝えると、俺の言う事が聞けないのか!とばかりに、やれ社会保障はどうするんだとか色々と言ってきたのが、ああつい昨日の様に思えてきた。