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いつかの春に君と
第5章 いつかの春に君と
「美鈴お姉ちゃま!これ、どうやって作るの?」
春海が目を輝かせながら、美鈴が折った折り紙の馬を見つめる。
「簡単ですよ。賢い春海坊ちゃんならすぐ覚えられます」
美鈴が春海に折り紙を渡しながら、笑いかけた。
「春海って呼んで。美鈴お姉ちゃまは、徹おじちゃまのお嫁様になられるんでしょ?そうしたら、親戚になるんでしょ?」
春海に真っ直ぐな眼差しでそう言われ、美鈴は胸を詰まらせたような貌をしたのち、やや涙ぐんだ。
「ねえ、お姉ちゃま。今度はこの孔雀!孔雀を一緒に折って!」
春海にねだられ、美鈴は輝くような笑顔で頷いた。
「はい!春海ちゃん」

…月見台の外から、鬼塚はその光景に目を細めた。

郁未は岩倉と熱心に何か話し込んでいた。
学校の校医を引き受けてくれた岩倉とは、郁未は話が尽きないらしい。

…小春は…と、見回したが姿が見えない。

どこに行ったのだろうか…。

鬼塚は小春を捜しに、庭の奥へと足を踏み出した。

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