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two roses & a lily
第7章 カウンセリング
先程より少し肉付けされた会話になったものの、相変わらずジョンは淡々と話す。感想文を読み上げるかのようだった。
「じゃあ、また、質問を変えよう。
話題にsexが出たが、君はsexをどうとらえている?」
「性衝動が引き起こす二人以上で行う行為。
やりたくなったらそれに金を払う者がいる。だから、俺はそれで生まれたし、生きていくことができた。牧師様には感謝している。」
「そうか、話題が高校生以前になりそうだし、一時間経ったから、今日はここまでにしよう。この薬を飲むと深く眠れる。今話したことは夢の中のことで、目覚めたらまた日常に戻るんだよ。」
カールから受け取った薬をジョンは素直に飲み、寝息をたてて深く眠りだした。
カールと僕は部屋を変えて話をした。
カールの見立てでは、高校生時代には、やはり壊れた状態で人格形成が完成しているため、時間を掛けて深く掘り下げる必要がないこと。
起因は牧師からの性的虐待も追加されるとの事だった。
そして、治療は言わば催眠療法なので、僕は聞いたことを話したりしないようにすること、
また、夢の記憶が作用して退行するかもしれないので注意深くジョンをみて、また、明日通院するように言われた。