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two roses & a lily
第2章 お務め
三日目の朝、ようやくはっきり目覚めたジョアンナは
『お兄ちゃん、お腹すいた。』
と、いつもの昼寝から目覚めたような反応だった。
食べやすい食事が用意され、俺が食べさせて何とか口にする。
でも、ようやく目覚めただけで、熱もあまり下がってないし、呼吸も苦しそうだった。
ギリギリ入院は免れたが、結局それから1週間、医務室で過ごすことになったのだ。
意識が戻ってから、俺は授業に出るようになり、フリータイムに遅れた分の授業を医務室で受ける。
ジョアンナは担当になったシスターにようやくなついたようだ。
1週間後、医務室を出れるという時に、毎日欠かさず往診してくれた医者に言われた。
「厳しいことを言うようだが、今度これほどこじらせたら、もう命の保証はできない。
食事をしっかり食べさせること、少しでも様子がおかしい時はすぐ私を呼ぶように。」
俺と担当シスターとシスターリーダーと牧師さまが集められて説明された。
それで沢山食べさせる為に、食事の時は俺はジョアンナの前に座って一緒に食べてよいと特別に許された。