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第4章 目覚め

牧師さまが何の為に俺を目覚めさせたのかわからない。

だが、俺はまた間違った方向に進んでいった。

ジョアンナは自分の死を理解していたのだろうか。

最期の言葉と微笑みは、自分が死ぬことをわかっていたように思う。

今までは早く大人になって働いて、ジョアンナと１日でも早くこの施設を出て二人で暮らすことが目標だった。

だけど、もうジョアンナはいない。

マムもジョアンナも何も言わずに俺のところから去っていった。
だから、どうすれば良かったのかわからない。

でも、もうジョアンナのように幼いのに病気で命を落とす子供を見たくない。

お医者さんが沢山いればジョアンナは死ななかったのかもしれない。

だから、いっぱい勉強して俺は医者になる。
医者になってジョアンナのように幼いうちに苦しんだり死んでしまう子をなくしたい。

それが俺の新しい生きる目標になったのだ。