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two roses & a lily
第4章 目覚め
一年は今まで以上に早く過ぎ、クリスマスは俺にとって辛い時期となる。庭の隅にジョアンナの墓は建てられ、寄り添ったスノーマンがモニュメントとして置かれた。
『ずっとくっついたままなくならない。』
悲しい形でジョアンナの言った通りになったのだ。
同じような毎日が続き、ある変化があった。
「あああっ…牧師さま…イクッ…いきます。」
「私も一緒にいこう。」
あ…ぅあああ…
なに…これ…
「お前もとうとう大人になってしまったか。」
いつものようにペニスに快感が走ったが、それだけではなかった。
牧師さまと同じように俺のペニスからも白い液が放たれて、シーツに飛び散った。
「はぁ…はぁ…大人になる?」
「そうだ、体が無事大人になったのだ。」
聖なる液は牧師さまだけのものでなかった。
大人になれば誰でも出るものらしい。
「無事、大人になれたな。もう務めは必要ない。ジョン、卒業だよ。」
12歳になってすぐのことだった。
そして、理由もよくわからないまま、務めは卒業して牧師さまに呼ばれることはなくなったのだ。