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two roses & a lily
第4章 目覚め
「うわっ…温かい…何これ…」
「気持ちいいんだろ?皆、第一声はそれさ、もちろん俺もな。
牧師さまは務めと清め、自分が気持ちいいことだけを俺達にさせていたのさ。」
もて余した欲を孕んだ体が互いに求めあう、ずっと上級生から下級生に引き継がれてきたもの。
ケントは、牧師さまだけとの世界から俺の目を開かせ、色々教えてくれた。
それでも俺達は、まだ性的な意味合いを知らない。
閉鎖的な環境で、そういう情報源はなく、牧師さまから施されたことにより、神聖なものと教えられたから、
体の欲求に素直に、簡単に互いに体を繋げていたのだ。
「ジョン、早く全部入れて動いてくれよ。いいところを見つけて、早く擦ってくれよ。」
ケントが赤い顔をしながら俺に指示を出す。俺は言われるままに腰を進め、動かしていった。
「ああ、すげえいいな…そこだ、そこ…」
「俺も気持ちいい…」
「いきそうだったら出してくれよ。」
sexという言葉も知らず、男同士で交わることに疑問も持たず、簡単に欲に溺れていく体。
そう教えられたのだから当たり前で、いいところだけ味わっていた牧師さまはズルいとすら思った。