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two roses & a lily
第5章 ハイスクール


ケントは色々教えてくれて一年もせず卒院していった。

ほとんどのものが、養子先を見つけるか、寮付の仕事先を見つけ、そこから夜間の高校に行くなどして出ていく。

中学の三年間はあっという間で、就寝の準備の時間もいつの間にか上級生として卒業を言い渡された下級生を迎える立場になっていた。

医者になるには、日中の普通高校に入らなければならない。
アルバイトで自立するのは困難だ。

俺は牧師さまに高校生でも置いてもらえるよう頼んでいた。

そして、自立できるまでアルバイトのお金を少し入れることで置いてもらえることになった。

勉強も欠かさずして、念願の地域で一番の進学校に奨学生として入学する。
学費がかからない分、施設にお金も入れられるし、貯金して早く自立することも可能だ。

そんなことより、施設の外に出られることが楽しみだった。7年以上見たことのない塀の外の世界…

逆に外との関わりを持つようになる俺が施設にいるのが迷惑なのも理解していた。

入学の日に施設の門を出る。それがどれほど嬉しかったか…

そして、帰り道ずっと気になっていたことを実行した。

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