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two roses & a lily
第5章 ハイスクール
学校の近くにアパートを借りれば、牧師さまが勉強熱心だと保証人になってくれ、案外簡単に事は運んだ。
「牧師さま、シスター、大変お世話になりました。
大学を出て就職したら、ジョアンナを迎えに来ます。それまでジョアンナをここに置いてください。
それと、クリスマスから命日まではジョアンナに会いにくることを許してください。」
皆に涙ぐみながら見送られ施設を卒業した。
学校では相変わらずで、友達は沢山いたが、親友と呼べる人はいなかった。
彼女も出来た。付き合って欲しいと言われ、求められればsexもする。
だが、愛おしいとか愛するという感情がわからなかった。
だからしばらくするとつまらないとか愛されていないと言って離れていく。
そして別の娘が付き合って欲しいと言ってくる。
そんなことの繰り返しだった。
でも、俺の中心はバイトして生きること、
勉強して医者になること、
だから、邪魔にならずちょうどいいくらいに思っていた。
バイトをしていても、ジュエルの情報が入ってくることもない。
俺は州の違う有名な大学の医学部を目指してひたすら勉強した。
生まれた街に未練はなかったから。