この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
two roses & a lily
第6章 出会い
「メアリー、とても広いキャンパスだね。君の学部とはだいぶ離れてるみたいだ。」
「大丈夫よボブ、どちらが早く終わっても、あのテラスで待っていれば。」
「ああ、そうだね。」
恋人のメアリーと共に入学する。医者の家系に生まれ、医学の道に進むのは決められたこと、
親元から離れたくて少し遠くの大学に進学する。
ハイスクールから恋人のメアリーとの同居も、互いの両親が安心だからと認めてくれた。
メアリーの目標は大学に入ることではなく、ミス・ユニバースに選考されること、スタイルもよく、美貌をもち、なおかつ性格もよい彼女は、自分が授かったものを生かしたいという目標を持っていた。
僕と一緒に居たいからと同じ大学の教養学部を目指し、こうして一緒に入学することが出来たのだ。
目標は叶い、メアリーの目標も叶うだろう。
医者になるという決められた人生になるまでの6年間、最後に自由を満喫するために、その門をくぐった。
その6年間に待ち受ける様々な事件など知る由もなく…
クラスに行けば、190センチを超える大男の黒人がいた。
それがジョンとの出会いだった。