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two roses & a lily
第6章 出会い


ジョンは明るく人気があった、だが、どこか人を寄せ付けない雰囲気も醸し出している男だった。

勉強も運動も出来て皆が憧れる男なのに、どことなく壁を感じさせる雰囲気から、『マシーン(機械人間)』と影で呼ばれ始める。

学寮に住み、奨学金をもらってここにいるということもすぐに噂になった。

皆が彼の周りに集まるが、毎日違うメンバー、
僕もメアリー中心の生活をしているから、あまり人のことは言えないが、
ある事件が起こるまで、ジョンとはほとんど関わりがなかったのだ。




「では、救命の基礎の授業を始めます。
皆さん、これは一般人も受ける講習です。
街中で具合の悪くなった人、事故などで倒れている人を見かけたら、どう対処するか、基本的で初歩の救命です。」

講師の説明があり、スクリーンに様々な症状の患者が写し出された。

僕とジョンは隣の席に座ってそれを見ていた。
その後、ペアになって救命の実践を行うことになっていた。

ペアを組むように言われ、何故かあぶれたジョンとペアを組むことになったのだ。



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