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サイドストーリー9
第26章 恋のばんそうこう
催涙雨―――
7月7日に降る雨は織姫が彦星に会えなくて流す涙。
もう、涙もかれちゃったよ。白木。
「結婚しねぇ?」
雑音にまかれてよく聞こえない。
「え?」
「だから、俺たち、結婚しねぇ?」
け、こん・・?
「俺の出張、たぶん少なくならない。
でももっともっと綾香に会いたい。
会えない分、もっと好きになってる。
綾香がいるから早く日本に帰りてぇって思う。
綾香がいるから頑張れる。
だからもっと一緒にいるために一緒に住みたい。
けどけじめを付けるために、結婚したい。
―――なんていうのは言い訳で・・・
ただ単純に俺だけのモノにしたい」
そっと耳元でそう言った。
7月7日に降る雨は織姫が彦星に会えなくて流す涙。
もう、涙もかれちゃったよ。白木。
「結婚しねぇ?」
雑音にまかれてよく聞こえない。
「え?」
「だから、俺たち、結婚しねぇ?」
け、こん・・?
「俺の出張、たぶん少なくならない。
でももっともっと綾香に会いたい。
会えない分、もっと好きになってる。
綾香がいるから早く日本に帰りてぇって思う。
綾香がいるから頑張れる。
だからもっと一緒にいるために一緒に住みたい。
けどけじめを付けるために、結婚したい。
―――なんていうのは言い訳で・・・
ただ単純に俺だけのモノにしたい」
そっと耳元でそう言った。