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先生と生徒~15年待った分……
第2章 オンナの落とし方
「えっと…えっと………」

突然の告白ともとれる言葉を受けて戸惑う彩音。
確かに彼の目は真剣そのもので。
その目に惹かれているのも事実。
でも今ここでなんと返事をしていいかわからない。

明らかに戸惑っている彩音を見てふっと笑って

「とりあえず連絡先交換しよっか。」

「あ、うん……」

2人はLINEを交換した。

「よし、これで連絡は取れるな。じゃぁ、とりあえず今日は帰ろっか。」

「そうだね、今日はありがとう。あたし地下鉄やけん、下に降りるね!」

「あ、送ってくよ。今日暑いし。」

「いやいや、地下鉄ですぐやけん、大丈夫!ほんとに!」

車の中でどんな会話をすればいいのか、答えをもとめらても困ると、彩音は一生懸命断る。

「いいから。俺が心配だから乗っていけって。」

「 きゃっ……!」

強引に手を捕まれ、腕をひかれ、誘拐のように駐車場に連れていかれ車に乗せられておくってもらうことに…。

「トイレ行ってくるから家の住所、カーナビで設定しといて。」

戻ってくるとすぐに車は出発。
ナビに導かれ、2人は無言のまま車を走らせた。


もうすぐ家に着く……
ようやく息苦しい雰囲気から出られる…
彩音は内心ホッとしかけていた。

「ねぇ、藤川。カフェで言ったこと気にしてる?」

「え…う…うん。冗談じゃないってなるとそれは…」

「だよな…。でも俺本気だから。今すぐ答え出してとは言わない。これから一緒にご飯行ったり出かけたりしよう?それで、藤川の気持ちが決まったら俺に教えて欲しい。答えがどっちであっても。でも、その間も俺はずっと藤川のことを彼女だと思ってるから。待ってるから。」

彩音は頷くことしかできなかった。
真剣な眼差しに、簡単に彩音の心は揺れ動いた。
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