この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生と生徒~15年待った分……
第3章 彼氏(仮)と彼女の関係
「さっきの警備員さんはお友達…ですか?」
「あぁ、一個下の後輩だ。何度か現場で会ってるぐらいだが、あんな感じで絡んでくるから親しく見えるだけだ…」
「なんか……素敵でした。」
「ふっ…そうか?」
鼻で笑うような感じで、片方の頬だけをフッとあげるその笑い方が、申し訳ない気持ちでいっぱいの彩音の心を少し解してくれた。
車に乗ると彩音はそそくさとポーチをとりだした
「先生、ちょっと傷手当してもいいですか?」
「バーカ、こんなの舐めときゃ治るって。」
「だめですーー!目の近くにも傷あるし、まだ砂もついてるし……!」
助手席で上手に横向きに正座すると買ってきた水をポーチから出したコットンに出して
「ほら、ねぇ、こっちちゃんと向いてください~」
「大丈夫って言ってんのに……」
「いいから目つぶってください!!」
なかなか言うことを聞いてくれない暁斗に、自分のせいで怪我させたから申し訳なくて早く手当をしたい彩音。
フグみたいなふくれっつらで手当をさせろと言う彩音に暁斗の方が折れた。
「しみたらまたまたごめんなさい…」
大人しく目を閉じて傷口を拭かせる暁斗。
彩音は砂粒1つ見逃すまいと顔を近づけて手当をする。
ふと傷口から目を離すと彩音の目の前には暁斗の長いまつげがあって自分から近づいたくせに驚いて離れる。
(きれいな顔立ちしてるな……)
ポーっと見ていると
「終わりか?」
「はっ…!!いや、あとちょっと……!!」
慌てて今度は唇の横の傷の手当をする…。
女の言うことなんて聞かない…そんな暁斗が初めてちっちゃな小動物みたいな女に従った瞬間だった。
「あぁ、一個下の後輩だ。何度か現場で会ってるぐらいだが、あんな感じで絡んでくるから親しく見えるだけだ…」
「なんか……素敵でした。」
「ふっ…そうか?」
鼻で笑うような感じで、片方の頬だけをフッとあげるその笑い方が、申し訳ない気持ちでいっぱいの彩音の心を少し解してくれた。
車に乗ると彩音はそそくさとポーチをとりだした
「先生、ちょっと傷手当してもいいですか?」
「バーカ、こんなの舐めときゃ治るって。」
「だめですーー!目の近くにも傷あるし、まだ砂もついてるし……!」
助手席で上手に横向きに正座すると買ってきた水をポーチから出したコットンに出して
「ほら、ねぇ、こっちちゃんと向いてください~」
「大丈夫って言ってんのに……」
「いいから目つぶってください!!」
なかなか言うことを聞いてくれない暁斗に、自分のせいで怪我させたから申し訳なくて早く手当をしたい彩音。
フグみたいなふくれっつらで手当をさせろと言う彩音に暁斗の方が折れた。
「しみたらまたまたごめんなさい…」
大人しく目を閉じて傷口を拭かせる暁斗。
彩音は砂粒1つ見逃すまいと顔を近づけて手当をする。
ふと傷口から目を離すと彩音の目の前には暁斗の長いまつげがあって自分から近づいたくせに驚いて離れる。
(きれいな顔立ちしてるな……)
ポーっと見ていると
「終わりか?」
「はっ…!!いや、あとちょっと……!!」
慌てて今度は唇の横の傷の手当をする…。
女の言うことなんて聞かない…そんな暁斗が初めてちっちゃな小動物みたいな女に従った瞬間だった。