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先生と生徒~15年待った分……
第4章 (仮)取ってもいいですか……?
~暁斗side~

最近LINEの返信遅いな……

いつも17:30には

''今から帰りますー''

と可愛らしいスタンプと共に送られてきてたけど

最近は21時、22時……。
内容も
''今帰ったけど、ちょっと疲れたのでもう寝ます…''
ばっかり。


月末は死にものぐるいで仕事をしないと終わらないほど忙しいとは聞いていたが……まだ18日だ。月末には早いぞ?

何があったんだろう……

その週の土日。

平日と同じ時間に、''ちょっと仕事行ってきます'''
帰りも19:00過ぎ。

話を聞こうと電話しても頼まれごと終わってなくて…

しか言わない。


そしてまた翌週の土曜日…
''仕事行ってくるね''

最近はスタンプも使わなくなった。

あいつもう10日も休んでないぞ?

絶対おかしい……


虫の知らせともいうのか、胸騒ぎがした。
彩音の帰宅時間に合わせて会社に迎えに行ってみた。

18:00すぎ。

ふらふらとオフィスから出てきた彩音。

見るからに疲れ果てている。
顔色も悪い。


「藤川!!!!」

車を飛び出し、呼び止めた。

ふっと振り返り俺を見た彼女。
いつもの笑顔が見えたと思ったその時…


ふわっと俺の胸に倒れ込んできた。
久しぶりの再会で抱きついてくれたんだと思ったのも一瞬だった。

力の入っていない手からバッグが落ち、足の力もぬけて地面に倒れ込みそうになった。

「おい……ちょっ……!!!」

慌てて抱き抱えた彼女は異常に軽く、熱があるようだった。

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