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第4章 (仮)取ってもいいですか……？

｢………ゃね……ぁゃね……あやね……！｣

名前を呼ばれている気がして目を開けると心配そうに見つめる先生がいた。


｢ん…せ…んせ……｣

｢おぉ！起きたか！よかった。気分はどうだ？
熱もだいぶ下がったみたいだけど…｣

｢ん。。。元気になった気がする……。｣

｢よかった……心配させやがって…！！！｣

｢ごめんなさい……でもありがとう。。。｣


…………

｢大体お前はさー！！！………いや、とりあえずいいや。飯食えるか？うどん買ってきた。｣

｢うん……食べる。｣


まだ頭はぼーっとしていたけど、お水を飲んで少しずつうどんも食べて、胃も大人しく食べ物を受け入れてくれた。


数時間もすると……

｢あーーー！！ほんとにだいぶよくなった～！なーんとなく頭重たいけど、でも全然体が軽い！ほんとに先生ありがとう～！！！｣




…………



……………



｢先生……？？？｣


…………


暁斗は彩音を後ろから強く抱きしめた。

そして耳元で語りかけた

｢俺……そんなに信用ない？？｣


｢え………？？｣

｢バッグ見たよ……。あの書類頑張ったんだよな｣

｢あ、うん……｣

｢持って帰ってどうすんの？？｣

｢読み返して直すとこあれば直してってしようと思って……｣

｢毎日休まず10日も出勤した上に？？｣

｢そ…それはあたしが仕事が遅くて……｣

｢体調悪いなとかわかんなかったの？｣

｢ギリギリの生活してたから日々まずいなーとは思ってた……。昨日の朝は絶対おかしいなとは思ったけど…｣

｢体調悪いから少し早めに仕事切り上げたんでしょ？｣

｢うん、早く帰って休もうと……｣

｢なんで俺に連絡しねぇんだよ！！！！！｣

｢えっ……！！！｣

｢なんで？通勤にお前は片道1時間半もかかるんだよ？俺に連絡してよ。体調悪いから迎えに来てって。なんで連絡しないの？それに、何度も電話した時に、お前平気だってずっと言ってたよね？元気だよって。｣

なんで…そんな嘘つくんだよ……

そう言って暁斗はソファーに腰を下ろし頭を抱えた。