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保健体育の授業
第9章 それぞれの道~敦也~

携帯を持って奥へと行った
男が戻ってくるなり
『でかい声だすな、
じゃないと敦也殺すぞ…』
耳元で囁くとゲームセンターの
奥へ奥へと進みスタッフオンリーと
かかれた扉を開け更に奥へ進んだ。
いくつか扉はあったが
一番奥にある扉を開けると
後ろから襟を捕まれ奥に
思いっきり押された。
その力に耐えきれず私はそのまま
前につんのめってしまい転んだ。
すると最初に声をかけた方の男が
『こんなどこぞのやつかも知らねぇ
男にのこのこついてきちゃって~…』
そう言いながら近づいてきて
倒れていた私の足を跨いで膝をつけ
タバコを吸いながら顔を近づけてきた。
『あんたさぁ…馬鹿だろ?
あんなやつのためにこんなに
身体震わせて必死になってさ~
ま、あいつも馬鹿だけど』
『なっ…なんなの!?
敦也は馬鹿じゃない!!
それ以上近づかないで、
来ないで、触らないで!』
『ふはっ!!
それは無理なお願いだな!
これからたーーっぷり
可愛がってやるから』
そう言うなり吸っていたタバコを
私の肩に押し付けた。
『いっっ!!!たぁ……はぁっ…うぅ』
そのまま凄い力で押し倒おされ
ポケットからスッと出された
冷たい何かが頬に当たる。
『暴れたらどうなるか
学校の先生なら頭いいから
わかるよな?』
目の前に差し出さたそれは
小さいとはいえナイフで
私の服のボタンを意図も簡単に
切ってしまった。

