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解放
第1章 第一章
あわただしく会計を済ませた後、彼の泊まっている
部屋へと案内されると、進められるままにソファーに
座らせられる。

「ということはあれだな…。」

ごくりと無意識に私の喉が鳴る。

「フミはスカートをたくしあげただけで興奮して
あそこを濡らすイヤらしい女だと言うことだよな?」

「…ひぅっ……」

熱い吐息と共に私を辱しめる言葉が、頭に直接
流れ込んでくるようで、しかもそこに嫌悪よりも
羞恥心、そして甘い痺れを身体にもたらす。

男は耳元から顔を離して、今度は正面から真っ直ぐ
私の顔の前に顔を寄せて

「ほら、目を見ろ。」

そう言って私を逃がさないようにしながら

「嬉しいんだろ?自分がそんなイヤらしい女だと
わかってもらえて。」

「…ぅ……はい…。でも……」

「わからない、か?」

「あ……はい…」

「そうだろうな、じゃあ、こう考えてみろ。こんな
自分でも受け入れて貰えることは嬉しいことか?」

すぅっと太ももを指先でなぞられる。なぞられた
跡が、ずくんずくんと熱を帯びたように疼く。

「……ぁ……う…はい…」
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