パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 第一章

「じゃあ少しずつスカートをたくしあげて」

「…え？」

何を言われたか頭が理解できていなかった。
客は私達以外一組しかいないとはいえ、
店内が暗いとはいえ、こんな場所で？

「あの……え？」

まっすぐに見つめる瞳。冗談ではないことは
その雰囲気でわかった。しかし、そんなこと
普通ではない。

「普通ではないことに従う意志があるかどうか。
フミ自身に聞いてみるといい。今まで通りの
普通から抜け出したい。仮面を外したい。
そう思うなら…」

「ん……ぁ」

「繰り返しなさい。解放されたい。解放されたい。」

胸が早鐘のようにどっどっどっと打つのを感じた。
昨日チャットでもそんな話をした。解放されたい。
しかし、こんな…

戸惑う私に更に追い討ちのように優しい声がかかる。

「台詞だと思って。別に無理強いはしない。でも
言葉を続けるくらい、平気だろう？」

「あ、、はい……」