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地獄
第28章 お立ち台
「変態! ド変態!」


 奈緒子が号泣を止めない。それどころか主人に暴言を吐き、暴れ出した。今は首輪以外の拘束具は足首だけで、比較的に自由がある。そのために坂本も少し手を焼いている。


「仕方ない、エロ女だな」


 坂本は鏡越しにスタンガンを見せ横腹に引っ付け、その姿を女に見せる。奈緒子の暴れが止まり、恐怖に変わる。顔が引き攣り、やめて! お願いします! そんな心が読めてしまう。


 坂本は力で奈緒子を動けなくすると、スタンガンのスイッチを入れた。
 

「ギャー! あああー! ぎゃん」


 奈緒子が大きな叫び声を上げる。スタンガンのスイッチを切ると、ぐったりして坂本に寄りかかる。


「奴隷が主人に抵抗するとはな……少しお仕置きだ! わかったな」


 坂本が奈緒子に言い放つ。髪を鷲づかみにされ、喉にスタンガンを押しつけスイッチに手をかけておく。
 首に電流……考えたくはないが、あまり場所的には良くはない。しかしこの男はわからない。
 もちろん奈緒子も重々承知していた。
 暴れることはせず、目を瞑り許しを請う。


「ふん! もう一度、仕置きをする!」


 坂本が腹にスタンガンを当て直し、奈緒子に迫った。


「ご主人様に逆らって申し訳ありません。お仕置きを戴いて反省をしますからお許し下さい。お願いします!


 恐怖に怯えながら、奈緒子が言い切る。
 坂本が冷たい視線で、迎えてやる。
 顎をしゃくり上げ、軽くキスをしてやる。


「舌を出せ!」
「……」


 奈緒子が舌を口から出す。 
 坂本が舌と唇を舐め回し、顔を唾液で塗り始める。刺激的な女の味に酔い痴れ、平常心を取り戻す。


「仕方ないな」


 坂本が笑う。
 奈緒子の身体が震えている。この後、どうなるのか? その恐怖に心臓が破裂するかのようだった。
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